なぜかブラック企業ばかり引き当てる私が、5社を渡り歩いて学んだ「ワーカホリックの壊れない働き方」

社畜のブラック企業体験記
社畜のブラック企業体験記

「残業月100時間」「ノロウイルスでも送迎出勤」「社員揃って夜逃げ」・・・
世の中には、なぜかブラック企業ばかりを引き当ててしまう、「ブラック企業引き寄せ体質」なる人がいると言われますが…はい、それは正に私のことです。

サラリーウーマンとして働き始めて早いもので20年近く。気づけば5社ものブラック企業を渡り歩いてきました。我ながら、なかなかカオスな経験ばかりなのですが…本当に怖いのはここからです。

これだけの目に遭いながら、当の私(くろあり)自身は「働くこと」も「仕事」そのものも大好きだということ。周りからどれだけ「よく働くね」「仕事しすぎじゃない!?」と言われても、それが自分にとっては当たり前の日常(スタンダード)でした。

理不尽な環境や人間関係に「もう嫌だ!」と頭を抱えることはあっても、仕事自体を嫌いになったことは一度もありません。どれだけ真っ黒な現場に放り込まれても「この問題をどう攻略するか…」と無駄にワクワクしてしまう始末。本当に、自分でも呆れるほどの、根っからのワーカホリック(仕事中毒)なんだと思います。

ですが、どれだけタフなフィジカルを持っていても、無茶な働き方がカラダと心を蝕んでいくことは身に沁みて理解しています。「自分を安売りしすぎたな」「仕事第一すぎるな」と反省を繰り返しながら、何度も痛い目を見てようやく自分の身を守る術を少しずつ覚えてきました。

この記事で伝えたいこと
  • 仕事は、人生のすべてではありません。
  • 会社という組織は、あなたの身を守ってはくれません。
  • 一番危険なのは、頑張っている最中ほど「自分の限界」に気付かないことです。

精神的についた傷は、一度、傷痕になると表面上は塞がっても完全には消えません。健康なカラダとココロがあってこその人生であり、仕事です。くろありの怒涛のブラック企業体験談から、「こんな働き方はしちゃダメだ」と、反面教師にしてください。「この感じわかる~w」と、共感できる方がいらっしゃったら、仲間として笑い飛ばしていただければ幸いです。

第1章:【実録】私のブラック企業渡り鳥年表(5社の衝撃体験)

1社目:残業100時間超え&ベッドがあるのに「床」で寝る日々

アパレル系の小規模メーカー。お客様は富裕層が多く、とにかく「納期は死守」でした。朝残業から始まり、深夜から翌朝にかけて製品が仕上がったら、やっと帰宅できる。そんな毎日を送っていました。

ろくに睡眠もとれず、ギリギリ出社を繰り返していたある日、社長から「ギリギリじゃなくて、もう少し早く出てきて」と言われました。

まともに寝る時間も無いのですが、寝坊は絶対に許されない…。そこで当時の私が編み出した究極の(?)ライフハックが、「ベッドではなく床の上で寝る」こと。床で寝れば体の痛みや寒さで熟睡せず、自然と目が覚めます。「これで遅刻しない!」と当時は本気で自慢満々の対策でした。(完全に思考が麻痺していましたね)

最終的に、残業代が基本給を軽々と上回った時に、上司から言われた「今月はよく稼いだね~!」という言一言が引き金になり、この会社を退職することを決めました。

私は稼ぎたくて残業をしているのではない。「仕事が好きだから、朝夜はもちろん、深夜から明け方まで働いている」ただ、本当に仕事が面白い。それだけだったのです。

2社目:ノロウイルスでダウン中、まさかの「送迎付き」出勤

休日出勤の代休日に大好きな牡蠣を食べたところ、見事にノロウイルスを発症。吐き気と発熱で動けなくなり、会社へ「休ませてください」と連絡しました。

すると返ってきたのは、まさかの言葉。

「繁忙期だから困るんだよね。大丈夫!送迎するから、できる範囲で仕事して?」

片道15分の自転車通勤だった、私のもとへ、上司は自らが車で“連行”しに来たのです。フラフラのまま出勤させられ、何度もお手洗いに駆け込みながら仕事をしました。定時をすぎた時には、もちろん自力で帰る体力が残っているはずもなく…。結局、さらに残業をした後に、再び上司の車で送迎されて帰宅しました。

いったい、何が「大丈夫」だったのか…全くもって謎でした。今の私がノロウイルスに感染したら、絶対に出勤はしないと決めています。(自分の身はもちろん大事ですが、職場で病原菌をまき散らすわけにはいきませんよね)。

3社目:社長が突然クビになり、全員で夜逃げ同然のオフィス撤収

外資系アパレルメーカー。ある日、雇われ社長が会議室からバタバタと戻ってきたかと思うと「出ていかなきゃいけなくなった(;;´・ω・)」と荷物をまとめて、そのまま失踪しました。残された社員に突き付けられたのは「社長とコンサルタントはクビです。新社長の下で残るか辞めるか選んで」という衝撃的な通達でした。

現場がパニックに包まれる中、別会社への移籍を決めたメンバーで、その日の夜に私物や指示された荷物をかき集め、夜逃げ同然でオフィスを脱出しました。そして、くろありがこのオフィスの敷居を跨いだのは、これが最後になりました。

頭では理解していたつもりでしたが、「会社は社員を守ってくれない」ということを痛いほど肌身に焼き付けた出来事でした。

4社目:退職後に「時間外労働についての誓約書」が送られてきた会社

3社目の夜逃げからの流れで移籍したものの、あまりの環境の過酷さと過剰なプレッシャーから相次ぐ脱落者。ブラックな環境には慣れていると思っていた私も、わずか3ヶ月でギブアップ。(流されるままに辿り着いた環境だったためか、自慢の忍耐力を発揮することができませんでした。)

それから約1年後、1通の封筒が届きました。中には、「在籍期間中に時間外労働はなかったと誓約し、サインして返送せよ」という内容の書類。恐らくですが、誰かが未払い残業代の請求を起こしたのでしょう。

もう、二度と関わりたくない一心でサインして送り返しましたが、毎日終電&土日出勤の証拠をちゃんと残しておけばよかった…と、悔やんだ出来事でした。

ちなみに現在、未払い残業代をさかのぼって請求できるのは「過去3年分」です。自分の身を守るためにも、日々の記録を残しておくことを強くお勧めします。

5社目:「年間休日が増えたのに労働時間も増える」謎の怪現象

「休日を87日→105日に増やします!」という通達と同時に、1日の就労時間が変更されました。気になって計算してみると、年間労働時間が1,946時間から2,080時間へ(+134時間増!)

「休日は増えたが、働く時間が増えている!」と気づいた私は、ひとりで社長に直談判。「この条件では働けません」と交渉し、独自の勤務条件(土日完全休み・時短)を勝ち取りました。

見せかけの条件にごまかされていませんか?自分の働いている条件・環境を認識することは大事です。(そもそも、年間休日が極端に少ない会社へ就職することはオススメしませんが(笑))

第2章:「ブラック企業×ワーカホリック」はなぜ悪魔の相性なのか?

愛社精神がなくても「仕事そのものが面白い」と感じてしまうと、ワーカホリックは無限に働けてしまいます。ゲームにハマって寝ずに徹夜してしまう感覚と同じです。

一方で、ワーカホリックな社員は会社からすれば「一定の給料でいくらでも仕事をこなすコスパ最強の社員」です。頼まれれば断れず、とにかく働き続けてくれるからです。

「最大限に搾取したいブラック企業」と「ワーカホリック」の組み合わせは、微妙に噛み合ったまま、お互いの暴走を加速させ、お互いを破滅へ向かわせる相乗効果を持つ「悪魔の相性」なのだと思います。

第3章:限界を迎えて気づいた「壊れずに働くための3つの自分ルール」

フィジカルが丈夫な私は、多少の負荷を「新しいダンジョンの攻略」のように楽しんでしまう癖があります。しかし…社畜も人間です。限界は突然やってきます。

私が完全に「あ、自分壊れかけてるな」と察した限界アラート(SOSサイン)は以下の瞬間でした。

  • ホームの線路を見つめてしまった日
    休日出勤の日、通勤途中に駅のホームで「このまま線路に降りたら、明日から会社に行かなくて済むんだな……」という考えがフッと頭をよぎった時。
  • 突然の猛烈なめまい
    他人のトラブル対応に追われ、怒りが頂点に達した翌朝、酷いめまいに襲われて起き上がれなくなり、そのまま数日間動けなくなった時。

どちらも、とてつもない危機感を感じました。倒れてからでは遅いのです。だからこそ、今の私は以下の3つのルールを心に決めています。

①「仕事=人生」にしない

どれだけ頑張っても、自分の命や健康までは会社は保証してくれません。プライベートの時間(家族との時間や、趣味のための時間など)は絶対に死守しましょう。

②「80点」で完了とする練習をする

自分の求める100点は、周りから見れば「120点」のやりすぎな状態かもしれません。仕事に対して「自分の採点が80点あれば、十分合格!」と割り切る勇気を持ちましょう。

③「自分の限界アラート」を見逃さない

良からぬ考えがふと浮かぶ、原因に心当たりのない体調不良が出る……それは心身が上げている悲鳴です。いつもと違う自分を感じたら、それがサインです。一旦、強制的に立ち止まりましょう。

まとめ:「自分なりの心地よい働き方」を目指そう

セルフ働き方改革を行った現在の私は、5社目で「プチ時短正社員(実働7時間・土日休み)」として働いています。

残念ながら、仕事が好きな事には変わりがないので、昼休みもお弁当を食べながら作業をして休憩時間が終わってしまったり、何だかんだ「キリがつくまで…」と毎日、残業をしてしまったり。結局は定時で出社して帰る社員よりも働いているかもしれません(笑)。

そんな、ワーカホリックな根っからの社畜精神を改革したいと思ってはいるのですが、なかなか手こずっています。それでも、最近は、たまに自分自身で休みを設定し、「なにも理由がない有給休暇」を取って、自分を休ませる術を覚えました。

ガチガチのホワイト企業じゃなくていい。どんな環境でもいい。無理をして自分を壊すことなく、自分が「楽しい」「面白い」と思える範囲で働く。それこそが、ワーカホリックな私が辿り着いた「心地よい働き方の落としどころ」です。

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